「イクメン」にご用心

ある幼稚園のPTAの会議に、イクメンがやってきました。

イクメンは仕事でならしたパワーポイントの技能を駆使して、PTAの運営方法について様々な提案をしました。イクメンは仕事を財をなし、今はなかばリタイアしています。今度は我が子のため、我が子が通う幼稚園のために、自分の能力を活用しようと考えたのです。

 

・・・子を持つ親ならなんとなく分かっていただけると思うのですが、これって「大きなお世話」「ありがた迷惑」ですよね。それぞれの家庭にそれぞれの事情があって、PTAの活動へのコミットメントも大きく幅があるのに、イクメンがマネジメント能力だのプレゼンスキルだのを駆使してくるという・・・。

 

男性が育児に参加するのはとても良いことで、私自身もそうありたいと思っていますが、家庭のあり方、育児のあり方は、仕事や収入や親の資産や学歴や技能やなんや、あれこれの些細な違いでも、大きな違いになって現れてくるものです。

 

ちょっとした改善を少しずつ、ちょっとした変革を少しずつ加えていこうというのならともかく、マスコミにあおられた「勘違いイクメン」が、いろんな家庭やいろんな教育現場に変な波風を立てるのは勘弁して欲しいな、と思いました。