問題解決技法、発想法の問題が解決

問題解決手法の知識

日経文庫の1冊なので、非常にコンパクトなのですが、これは必見の本かも知れません。特に、問題解決技法やら、発想法やら、知的生産性について勉強・研究してみたことがある方は必見・必読です。
なにが良いといって、3つの点ですばらしい。
まず、(著者によれば)著者は数百にわたる問題解決手法を知り、検討したことがあるということ。これは信頼性が高そうです。
次に、問題解決のための思考のステップを、発散思考と収束思考の2つである、と断言していること。
最後に、既存の各種技法について体系的な整理を試みていることです。発散のための技法、収束のための技法、それぞれのさらに詳細な分類を行い、各分類の適用しやすい分野・問題を整理しています。

特に後ろの2つは、今後「発想法」「問題解決技法」の類の書籍を読む際に、よいガイドラインとなると思うのです。私は「問題解決技法の専門家」になる気はないですから、新しい手法が世の中に出てきて注目されたときに、エッセンスだけを素早く知りたいと思うわけです。その際、このガイドラインが非常に有効になるだろうと思いました。

あまり上手な紹介文になりませんでしたが、この本は多くの人にお勧めできます。日経文庫でロングセラーになっているのもよく分かります。とても良い本です。