やたーリベラリズムの勉強できたよー

といっても、本を1冊読んだだけなんですけどね。

リベラリズムとは何か―ロールズと正義の論理

リベラリズムが直面している現代の問題に簡単に言及したあと、ロールズの『正議論』の読解を行い、その後の理論の展開を社会・経済・国際情勢の変化に目を配りながら解きほぐしていきます。

著者の結論は、(ロールズ以降の)現代リベラリズムは、掲げた課題と、その課題に答えようとする試みには大きな意義があるものの、基本的な理論の構造に問題があって、現実には不可能な規範理論となっている、というものです。

ここ数年の私は、かなり保守的な思想傾向があるのですが、幼少の頃(笑)はリベラルでした。
大人になってモノを自分の身にひきつけて考えるようになってから、保守的な思想、主張を選好していたのですが、リベラリズムの根本とその問題点をきちんと理解していなかったように思われたので、この本を読んでみました。

2週間近くかかってしまいましたが、たいへん楽しい読書生活でした。

簡単に読めるとはいえない、どちらかといえば難しい本ですが、政治に興味がある方には(上記のような、著者の結論を肯定したくない方にも)ぜひお勧めしたいです。