ドキュメントの体系

システム開発の現場に行くと、びっくりさせられるのが、若いエンジニアがモノを知らないことです。

自分のことを棚に上げてモノを言っているのでアレなのですが、構成管理・バージョン管理のような、基礎的な概念すら知らなかったり、実践していなかったりする現場を目にすると、「大丈夫なのか?」という気がします。

最近、そうしたツールでナントカする分野以外に、ドキュメントの体系について知識を持っていない人が多いのに気づきました。大規模な基幹系システムの構築プロジェクトに関わればともかく、小さい規模のアプリケーションの開発や、保守・派生開発が主な仕事になっているエンジニアにとって、「体系」的なドキュメントの必要性はないものだとは思います。

しかし、多くの人が関わるプロジェクトで、比較的長期間の(少なくとも5,6年以上の)ライフサイクルを持つプロジェクトであれば、体系的なドキュメントはやはり必要なんじゃないか、と思うわけです。

若いエンジニアの皆さんには、ぜひドキュメント体系の設計・開発・運用・管理の知識を身に付けていただきたい、とほんのり思うような次第です。