科学者にしてこの流麗な文章

資格試験の勉強も一段落したので、奥さんのために家に買ってあった生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)を通勤の電車で読み始めました。
15章のうち第1章を読んでみて、流麗な文章に感心したような次第。科学者でこれってアリなのか?ずるいぞ才能、とかちょっと思う。寺田寅彦みたいだ。寺田寅彦は漱石の弟子(友人に近い関係だったらしい、とは今Wikipediaで知った)でもあったし、文学を早い頃から志していたようだけど、この人はどうなんだろう。
にしても、翻って考えてみるに、福岡先生の文章がこれほど際だつのは、普段から僕が流麗な文章を読まなくなっているからじゃないだろうか。仕事関連の本はともかく、海音寺大先生のような硬質な文章ばっかり読んでいると、僕の文章も色気が無くなるんじゃないかといらん心配をしてしまう。