真面目な仕事を続ける

通勤の電車内で読んでみました。
技術経営の考え方 MOTと開発ベンチャーの現場から
真面目な仕事を続けた人の強みを感じる本でしたね。

技術経営(シーズから事業化、産業化への流れ)についてはもちろん、経営(社内ベンチャー、分社化など組織戦略)についても視野が広がっています。
著者の体験をもとに描かれているので、教科書的なつまらなさとは無縁です。むしろ生々しいです。著者は理系らしい、実務家らしいさらりとした文章で書いているのですが、当時はさぞ苦しかったろうなあ、という話が盛りだくさんです。
手にとって一見すると、半導体業界・液晶業界の用語がしきりに出るので、技術知識が無いと読めないような気がするかもしれませんが、そんなことはありません。
いい本です。ソフトウェア業界の人にもお勧めできます。