言わなくてもいいことかもしれんけど

中原圭介とかいうしょーもない「経済評論家」の本がAmazonで激賞されていてびびりました。

「俺は経済学でなく、歴史や哲学で世界を分析・予測してるから、他の経済評論家とは一線を画してるんだぜ」とおっしゃっているが、近著やブログで「中国は不動産バブルじゃない。バブルだとしても国家統制経済だから解決可能」とか書いてる時点で眉唾でしょう。「沿岸部は不動産が足りなくなってるけどまだ内陸部がある」とか、とても正気の言い分とは思えない。「不動産価格が3割下落しても銀行は大丈夫だぜ」って政府が言ったから大丈夫、とか・・・。

いや、統計とか、(規制された)報道から見える中国では、バブル崩壊の影響は無いかもしれないよ?でも不動産みたいなでかい資産の価格がどーんと落ちたら、社会的な混乱は避けられない。たとえ沿岸部だけでも(いや、沿岸部だからこそ)それが起きたら、チャイナリスクって言葉の意味を世界中が知ることになる。そうしたら外貨による投資はなくなるよね。内陸部で投資を続けられるかっていったらそうもいかないよ。そうなったら中国に残るのは社会不安と、鉄火場で一儲けしようっていう山師ばっかり。

っていうか、なんでこの人「自分は歴史が分かってる」って言うんだろう。中国政府がどう政策を取ろうと、簡単に左右できないくらいには「富裕層」という新しい社会的な層が生まれてるのを、なんでこんなに軽視するんだろう?

こんな人の「資産運用塾」の御託宣をありがたがってるうちは、日本人は経済オンチ、資産運用オンチなんでしょうね。