劣等感

新年早々の、うららかな午後にいきなり書き出す話ではないんですが、僕が強い劣等感を感じてる人たちがいます。いや、いました。
もう20年近い昔の話になりますが、大学で体育会に入ったんですね。ところが、能力と根性が足りなくて、途中で辞めました。足は遅いしすぐ痛がるし、ダメな選手だったと思います。
同級生たちにあまり馴染めなかった、というのも原因の一つかもしれません。お金持ちの子女、都会的な生活をしてきた連中が結構いる学校で、本質的に田舎モノでドン臭い僕は、気後れしていたんですよね。
辞めた後も、同じ大学ですから、消息は聞こえてきましたよ。当然、就職先、も。みんな東証一部上場の、一流企業に入ってたっけ。自分を卑下するつもりはないけど、僕はまあ、そこそこの会社になんとか入ったのでした。
それから20年弱、ときどき(あいつらはさぞかし出世してるんだろうなあ。世に名を響かせているんだろうなあ)と劣等感とともに思っていたのですが、さっき名前で検索したら、別にヒットしませんでした。

彼らが出世したかどうかは知りません(たぶん出世してるんでしょう)。でも、それぞれの場所で頑張ってるって話だよね。社会的な評価とか、資産とか、そういうところで差はついてるってのが本当なんだろうけど、今更どうすることができるわけでもなし。
僕は僕のところで頑張ろうと思ったのであります。