国債と金利(2)

国債金利が上がる、というのは、市場での国債の売買価格が下がった、ということですよね。

 

額面100万円の、金利1%、10年満期の債券を、97万円で買うのと、95万円で買うのとでは、95万円で買ったほうが、受け取る利子の率が上がる、ということですよね。

 

ということであれば、額面100万円で発行した側は、決まっている金利(上の例だと1%)と、償還期限が来たときに100万円を返せばよくて、市場での売買価格(つまり市場での金利)とは関係なく、返済額は決まっている、ということですよね?

 

もちろん、いま市場金利が高くなったとしたら、次に借りるときの金利は高くなる(上の例で1%だったところが、2%になったり、3%になったりする)でしょうけど、その債券の償還期限はまた先の話なわけで。

 

なんというか、「日本の国債は暴落する!」という意見の界隈には、このあたりの(多少、技術的な話について)誤解があるんじゃないでしょうか。