何かを学ぶのに最適な時

何かを学ぶのに最適な時とは、その学ぶ対象を最も必要になった時、なんでしょう。

今、僕は良い戦略、悪い戦略 という本を読みながら、これまでに無いくらい「戦略とは何か」を学んでいる気がしています。
それというのも、僕は今、会社でちょっと高い目標を割り当てられていて、チャレンジしている最中なんだけれども、真面目に目標に向かえば向かうほど、(これは無理だな)という思いと、重たい気分に取り憑かれてしまっていたのでした。

「この本の内容の要約を知りたい」という友人のために『良い戦略、悪い戦略』を読んでみる気になったとき、それが僕自身の問題に取り組むためのアイデアをくれるとは期待していなかったのだけれど、いまや友人のためではなく、自分自身のために読んで、あれこれ考えています。

思えば、PMPを取得したとき、僕はある種のプロジェクトに深く関わり始めたころでした。だからこそPMBOKの一般化された抽象的な記述を読んでも具体的に考えることができた。僕が解決するべきプロジェクトが無かったら、短期間にPMPを取得することは難しかったでしょう。

やっかいなのは、「自分は今、何を学ぶ必要があるのか」を知ることは、それほど簡単ではない、ということでしょうか。コンサルタント、あるいはカウンセラーが必要とされるのは、「自分に今、何が必要なのか」を教えてもらうことを期待しているからなんでしょう。

もしコンサルタントやカウンセラーに頼りたくない、頼れないのであれば、いつでも何か(もしかしたら、今までに勉強したことの無い何か)について勉強する、新たな学びの機会を作り続ける、必要があるのかもしれません。