今週末の読書

なんかヤケっぱちになってたくさん読んだ。もちろん斜め読みです。

速読勉強術―限られた時間で差をつける!

とにかく、斜め読みでもなんでも、目次だけでも、表紙だけでも、繰り返し目を通すことで理解が深まりやすい、という話。
高速に目を通せるように、本にはどんどん書き込みをし、強調する線を引いてしまえ、という、完全に「本」を「情報収集のための道具」として割り切って使うための本です。

なかなか爽快な主張ですな。以下、今週末に読んだ本はこの流儀で読みました。


御社の営業がダメな理由

日報なんか書かせるな、かわりにマネージャーが1日30分ずつ話を聞け、マネージャーには営業ノルマを設けてはいけない、という主張。それだけ。たいへん分かりやすい。

やたらと難しい理屈付けばかりの「コンサルタント」の本よりも、よっぽど意義があると思った。


[入門]チーム・ビルディング 1+1が2以上になる最強組織の作り方

いまいちな本。なんかいろいろもったいをつけてるけど、結局「メンバーの人間的なタイプを見分けて分類し、仕事にあわせて組み合わせろ」というはなし。選択の余地が無い組織で、どうやってチームビルディングしたらいいのかという、もっと普遍的な課題には答えてないも同然。アホか。


若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

話題の本だし、ウケ狙いのタイトルがあざとかったので敢えて避けていた本。週刊アスキーの対談記事で著者が話しているのを目にして、予想していたような本じゃなさそうだということで手を出しました。

大変読み応えがありました。バブル期のおっさんたちが、年功序列のはしごを外されて苦しんでいることがよーく理解できました。
バブル後、就職氷河期前後の僕らの世代は僕らの世代で、年功序列なんざまったく無い時代に生きてきて、先の見えなさ加減に若干不安なんかを感じつつも、一方で「手に職付ければ大丈夫」という確信にも似た感情を持って働いていたりするわけだけど、そんな状況もきちんと描写していてすげえと思ったような次第。
後半は格差社会論にもなっていて(結局、格差の最大の要因は世代間格差だと喝破している)、そのへんも秀逸だと思いました。というか快哉を叫びたいくらいな主張でありました。