なんか不快な漫画

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
奥さんが「ちょっと気楽に読めるエッセイ漫画でも読もうかと思って」といって、図書館で借りてきました。さくっと読んでみて、なんというか大変不快な気分になりました。
「この不快さはなんなんだろう」と、よせばいいのに分析してみたんですが、これって負け犬の遠吠えと同種なんですよね。
結婚とか出産とか、女性の人生における大イベントに関する選択(まだ結婚しない・まだ子供を産まない)について、自身で判断をして決めた選択であるのに、ご託を並べないと生きていけない人の、自己正当化の語りなんです。登場人物は周囲に気を遣って生きていて、見ようによっては確かに優しいんだけど、絶望的なまでに対話をしない。「自分は優しい、繊細だ」と思いながら生きている登場人物たちの、なんとひとりよがりなこと!彼女らのように、本音をさらさないで、内心のうちに親も部下も男も切り捨てていっていたら、そりゃあ淋しくもなるでしょうよ。
こんな感じ方は、僕が男性だからだろうか、とちょっと思ったのだけど、奥さんもやっぱり気持ち悪かったみたい。「なんにも前向きなところが無かった」だって。