『あまちゃん』、宮藤官九郎について

妻の影響で、宮藤官九郎の作品を見る機会は少なくなかったのですが(といっても、全話見た連ドラは『池袋ウエストゲートパーク』、映画では『真夜中のヤジさん喜多さん』ぐらいかな?)、彼の作品を見るたびに、映画『パルプ・フィクション』のパンフレットで、ユマ・サーマンクエンティン・タランティーノについて、

「ついに私たちの世代の映像作家が表舞台に上がったと思ったわ!」

そんな感じのことを言っていたのを思い出します。

 

民放の夜のドラマで視聴率を取れた人であっても、「NHKの朝の連ドラ」というフォーマットに乗せるために、自分の作風に無いものを入れ込まないといけなくなって、結局、うまくいかなかった、ってことだったんではないでしょうか。

宮藤官九郎は、そこをうまく乗り越えているんじゃないかと。

NHK側が変わったのか、クドカン側の対応がうまかったのか、元々親和性があったのか。スタッフやキャストまで含めての「仕掛け」があるのか。そのへんは私には分かりませんけど、なんとなくそういうことなんじゃないかな、と思うのです。