アベノミクス批判の一般的な批判枠組み
ブログとかで見かけるアベノミクス批判は、どうやら一般的に「三本の矢」のどれか一つに焦点を当てて、その焦点にかかわる指標の増減で批判の根拠とする、という枠組みを持っているように思います。
株価「だけ」見るとか、失業率「だけ」見るとか、貿易収支「だけ」見るとか。プライマリーバランスだけ見るとか。
もちろん、そうでもしないと「ブログ」の短文で明快な批判は繰り出せませんから、しかたないんですけど。
そういうのを読まされる側のほうで、いろいろ割り引いてやったほうがいいんじゃないかと思う次第です。
貿易収支をいうなら、燃料について言わなければならず、そうなるとアベノミクスの三本の矢の他に、原発の再稼働の是非を考えないといけない。原発の再稼働、エネルギー政策の是非は、福島第一原発の廃炉の手順と無縁ではいられない。
プライマリーバランスだって、単年度のプライマリーバランスだけ見てもしかたなくて、増税するのか、歳出を絞るのか、経済全体の成長を先行させるのか、あれこれ考えないとどうしても一面的なつまらない話になってしまいます。
都知事選をワンイシューに絞り込みたい人たちの思惑は無視して、ほかにあれこれ考えるようにしたほうが、後々いいんじゃないでしょうか。