菅直人氏が震災直後の自身の行動を本にしたら

一大ベストセラーになる可能性があるのになあ。

 

可能な限り後付けの理屈や、自己正当化を除いた、真摯なものを書けたら、(判断や行動の当否はともかく)国民に対して第一級の資料を残したとして、不朽の名声を得るでしょう。意思決定、リーダーシップ、災害対策、はたまた政治家の情報公開にいたるまで、非常に広い範囲から参照される古典的な作になるでしょう。

もちろん、現在書いたとしても、諸事情によって、公開は先延ばしにしなければいけないところも出るでしょう。それにしても(数十年後かもしれないけど)世界に対する貢献は抜群でしょう。

 

たとえ、自己弁護や虚偽にまみれた本になったとしても、それはそれで意味がある。

多くの人の検証によって、あの震災を振り返るきっかけが出来るでしょうから。それに、「民主主義国家において、リーダーを選ぶということはどういうことなのか」を考えるきっかけを与えてくれるでしょうから。

 

というわけで、私は、菅さんにはさっさと政治家をやめていただいて、自叙伝というか、あの当時のことを書くのに専念していただきたいと思っているのであります。返り咲きなんかまったく期待できない現状に変にしがみつくのではなく、人類に・国民に貢献できる「著作」という機会を大切にしてほしいと思うのです。