国会議員の歳費を減らす?国会議員の数を減らす?

私、国会議員の歳費を削るとか、国会議員の数を減らすとか、そういう主張には、どうも頷けないんですよね。

国会議員に払う歳費が惜しいなら、給料ゼロでもやっていける金持ちだけ、立候補を許可するようにしたらどうでしょうか。歴史の流れの中で、先人たちが獲得した、普通選挙という制度を無くすわけですね。

あるいは、思い切って、国会議員を1人にしたらどうでしょうか。歳費は一人分です。民主主義じゃなくなって、独裁国家になっちゃいますけど。

どうもこの手の「国会議員の歳費を削る」とか、「国会議員の数を減らす」という主張をする人って、国をあたかも会社か何かであるかのようにみなしていると思うんです。政治的主張はあまりなくて、経済的な合理性だけで論じようとしている。政治という利害調整の活動を、経済活動と同様のものであると考えている。

そういう人に言わせると、「国会議員は会社の役員」なのだから、「国債の残高が膨れ上がっている以上、役員給与にあたる歳費は削るべき」となるみたいですね。


でも、それを言ったら、一番お金にならないところ、一番収益につながらないところから、コストカットをするのが役員としての筋、ということになりはしないんでしょうか?たとえば、予算の3割は社会保障費ですけど、そこから手を入れるのが、経営者の役割、とはなりませんかね??

そこまで主張するリバタリアン的、あるいはアナーキスト的な人もいるんでしょうけど、多くの人はそこまで考えてないように思えてなりません。