人は見た目によらない、という陳腐な話なんだけど
気持ちがささくれだってしかたないので書いておきます。あまり気分のいい話ではありません。
先ほど、近所のショッピングセンターを歩いていたら、視界の隅で4、5歳くらいの女の子が転びました。よそ見をしているところへ、何か足元の造作につまづいたようでした。
泣きもせずさっと立ち上がったので、偉いな、と思う間も無く、すぐ後ろにいたとおぼしい男性が「前見て歩け!」。さらに間髪おかず「返事!」と。
その子は小さな声で「はい」と答えました。
小さな子供にそんな言い方は無いだろう、そういう口をきくのはさぞかしアレな容姿なんだろう、と男性の方をちらっと見てみたら、どこにでもいる、スーツを着て電車に乗っていたら善良なサラリーマンに見えそうな、普通の、おっさんでした。暴力や恫喝を常にする、自身の見た目もそういう用途のために特化している人では無かったです。
小さい子供に向かって威圧的に振る舞う人とは、どういう人間なのか。自身の偏見を痛感しました。
また、あの男性と、あの子のことを考えると、とても苦い気持ちになります。親として、子供を恫喝したり威圧したりしないで欲しい。そして、あの子にとって、家庭がもっと安らぎのあるものになって欲しい。
僕の家族ではないから、あれこれ言うのは差し出たことだし、実際あの場では何も言わなかったですけれども。そう願わないではおれません。