本当に老人が勝ち、若者が負けたの?

「老人が勝ち、若者が負けた」という論評を目にしました。

多くの場合、「固陋な老人が多数決で勝ち、将来を担う若者が負けさせられた」という価値判断を内包しているように見受けました。

でも本当にそうなんでしょうか?「賢明な老人が、愚劣な扇動政治家に騙された若者たちを危機から救った」のかもしれないじゃない?

それにさ、「将来を担う若者が負けた」と言ってしまうと、「反対意見を投じた若者」は「固陋な老人に騙された」か、「同じ若者を裏切った」という判断をすることになりかねないけど、それって、本当なの?

また、「賛成意見を投じた老人」は、「将来を担う若者」の味方ということになるけど、「固陋な老人が多数決で勝った」というふうに安直にまとめてしまうと、「若者の味方の老人」がいないことになってしまう。

 

ということで、「年代別の賛否の比率のグラフ」に、見る価値なんか無いと思いました。