うぉ、これは電波だ

NHK―問われる公共放送
ある日の夜、夕食後のひとときをくつろいでいたら、NHKの集金にぶちあたって非常に嫌な思いをしました。なんなんだ奴らは。いきなり来て金寄越せとはなんだ。その場で契約書も作っちまうし。ひでえ詐欺じゃねえか・・・
怒り心頭だったのですが、落ち着いてやつらについて調べてみる気になりました。でもって、「岩波なんだよなー」と思いながら、手軽さからこの新書を手に取ったんですが、数ページめくっただけで早くもうんざりさせられました。序章からかなり飛ばしてます。
はっきり言って、これは電波ですよ。もうね、「ジャーナリズム対権力」みたいな構図だけで書いてるのが丸分かりです。それ以外のものの見方なんかしちゃいない。受信料未払い問題の分析なんか紙くずより薄っぺらです。現代のまともな社会人はこんな三文芝居みたいな図式化された”お話”なんか求めていないのが分かってるのでしょうか?もはやゴミと言ってよいですね。
そもそもこの本の著者、「密着取材歴25年」という表紙裏の文句は勇ましいですが、奥付をみると、日経に長いことつとめた後、18年前に大学教授に転進してます。おいおい。嘘とまでは言わないけど、この時点でかなり詐欺っぽいぞ。


年末年始のお休みの最後に、こんな電波本を読んでいいのか?いや、悪いだろ、という感じなので、他の本を先にして、ぼちぼち斜め読みすることにします。
岩波も、こんな新書出すなよなあ、もう。