これはちょっと好みが分かれるかな

映画第1作が話題のナルニア国ものがたり。実は地味に読んでます。

朝びらき丸東の海へ ナルニア国ものがたり (3)

で、これは第3巻なのですが、・・・これは好みが分かれるでしょうね。

以下、未読の方にはお奨めできない感想をば。読んだ後に自身の感想と見比べていただきたい。


個々のキャラクターや、キャラクターごとのエピソードよりも、朝びらき丸に乗り込んだ探検隊の冒険のエピソードに焦点が当たっています。ルーシーやエドマンド、あるいはカスピアン王子の冒険を期待して読むと若干拍子抜けです。大人ぶってちょっといやらしい感じの子供・ユースチスが、気持ちを改めるさまも描かれていますが、彼にはあんまり感情移入できないですし・・・
東の海の描写がとても美しく、詩的なのですが、上滑りしている印象もあります。なんというか、ちょっと観念的すぎる感じです。