悪人列伝(近世編)

古代編からはじまった
悪人列伝 近世篇 新装版
とうとう3冊目の近世編です。

室町時代あたりの「悪人」のはなしは、ちょっとつまらんかったです。誰も彼も悪人みたいなんです。著者も書いているのですが、利にさとく、自衛に懸命なので、あまり魅力が感じられない。

戦国時代に入るとアクが強いですな。松永久秀ってすごいね。悪人だけどちょっとあこがれてしまいましたよ。

江戸時代は・・・。徳川綱吉。なんだこいつは!ちょっと胸が悪くなりました。平和な時代の独裁的な「悪人」、というやつは、あまり相手にしたくないものだと思いました。


それにしても、海音寺大先生はすばらしい。
そんな3冊目でありました。