ジュニア向け新書

読売新聞の夕刊で、この本が紹介されていて、興味があったので読んでみたのでした。

青い鳥文庫ができるまで

編集者がジュニア文庫(といいつつ新書サイズだったりする)を企画し、スケジュールを立案。なかなかスケジュール通りに書けない作家をフォローしながら、装丁を考え、発売イベントを考え、ひとつひとつ前に進めていく。その過程においては、校閲係がこまかに校閲をするなど、たくさんの人が関わっている・・・

そんな様子が生き生きと描かれていました。

 

これが大人向けだと、「出版の未来は」だの「電子書籍時代に紙の本の意義は」だの、小難しい話を織り込んできそうなところですが、ジュニア向けだと、本筋がしっかりしているのが第一なんでしょうね。そういう脇道にはそれません。

 

続いて、たまたまちょっと財政学に関心が湧いたので手にとってみたのも、ジュニア向けの新書でした。

財政のしくみがわかる本 (岩波ジュニア新書)

財政学が、租税と、財政政策と、中央・地方の分配政策と、社会保障政策と、世代間分配と、そういう問題からなっている、裏付けに経済学(マクロ・ミクロ)がある、なんていうのがさっと見通せました。

 

いやジュニア向け新書、いいですよこれ。

何しろ脇道にそれません。あれこれ細かい話をしません。著者の独自の主張は控えめです。

つまり、ある分野について、基礎知識を身に付けたいと思ったら、ジュニア新書から探す、っていうのは一つの手ですよ。