浪花節

障害がありながらも音楽家として成功、とか、

若い女性であり、泣いた夜もありながら世界的な発見をした、とか、

 

浪花節的なところが無いと、評価できなかったのがいけないんじゃないでしょうか。そこに肩入れしないでいいような、批評眼なり専門家への信頼なりを、身につけたらいいんじゃないでしょうか。

 

あるいは、小難しい話が嫌いだったら、浪花節の話だけすっかり愛すればよろしい。「実は本人は作曲していませんでした」ってことだったとしても、「面白いフィクションだったよ、リアリティもあって、良かった」ってことにして、後は忘れてしまえばいい。浪花節的な話なら、後から後から、いくらでも新聞記者が見つけてくれるわけでね。次のフィクションを見つけて、前のフィクションの登場人物のことなんか、忘れてしまえばいい。

 

誰だったか、(寺山修司だったか?)浪花節が好きな日本人がうざい、というエッセイを書いていたのを思い出しました。