日本霊異記

日本霊異記 (東洋文庫 (97))

読みました。10年ほど前になりますか、買って何ページか読んで放っておいたものです。

仏教の説話集で、因果応報の話が多いのですが、中には「五百人力の力持ちの女」なんてのもあります。

それを著者が「これも前世に良いことをしたから力持ちなのだ」なんてまとめていて、(さすがにそれは無理矢理なこじつけではないのか)と突っ込みを入れたくなりました。

でも、読んでいるうちに「お坊さんの悪口を言ってはいけないな」なんて気にもなってきて、不思議な気分になりました。熱心な宗教家の、時を超えた説法に、心動かされたように思います。